むっくが覚醒した。

就活に目覚めた！

のではない。

21歳を迎え、なんと、ギターに目覚めちまったのだ。



くま夫の優良な血は、全てみんみに受け継がれたものとばかり思っていたが、

ギターに魅了されるってことは、明らかにくま夫の血である。

ギター、ベース、ドラムもちょっと……

と、くま夫は多彩な男だった。



果たしてむっくがどの程度まで頑張れるかは定かでない。

「お母さん、俺がすぐに飽きると思ってるでしょ？」

「うん。思ってるよ。アタシの子だもん。笑」

と、辛辣な返事をしたが、嬉しくて仕方ない母である。



「飽きちゃってもいいよ。

ギターやりたいって思ったのが嬉しいから。

お父さんも喜んでいるだろうよ。」

「そうかな〜」

と、むっくも何やら嬉しそう。



去年と今年のお誕生日プレゼントを合わせて、ギターとスタンドとバッグを買ってあげる……

という約束だった。

が、昨日、今朝と品物が届くとむっくは言った。



「俺さ、自分のお金で買うわ！

その方が頑張れる気がする！」

「おぉー！それはいい心がけだね。」

「その代わり、来週の車検代の半分をお誕生日プレゼントにしてくれない？笑」

こういうところ、ほんにアタシの子だわ。

「了解！！」



さてさて。

むっくよ、どこまで頑張れるか見守ってあげよう。

っつうか、就活はいいのか？

これも、モラトリアム故の行動なのかもしれん。笑



まぁ、しばらく様子を見ることにしよう。



ピックはくま夫のを使うらしい。



そりでは、みなさま、ステキングな火曜日を。

あたしゃ、今日も働きマッスル。