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yaplog!が終わってしまうので、「新・くまのひとりごと」(2012年12月31日から2019年8月5日まで)をココに保管することにしました。
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えんちゃんFCツアーの2日目のお話をしよう。

朝の6時に起床。

ドコモとアイポンの二本立てで目覚ましをかけたおかげで、どうにか起きられた。



起き抜けに、荷物の整理整頓を始めた。

これで、いつでもチェックアウトはOK。

Yちゃんと7時にロビーで待ち合わせて、

お向かいのグランドホテルの朝食バイキングへ向かう。



前回ご紹介した朝食をがっつりいただき、

彼女とは8時半に再びロビーで会おう!と約束。

アタシは一路、石巻の駅に向かった。



何故なら街のあちらこちらにある、

石ノ森先生の漫画に出てくるキャラクターのモニュメントを撮影するため。

せっかくきたんだから、やっぱり街の雰囲気も味あわねばっちゅうことだ。



しかし、時刻は朝の8時。

おまけに日曜日である。

街はひっそりと静まりかえっていた。

それでもいい。

アタシは、事前にもらった石巻のお楽しみマップを片手に歩き始めた。



地図の読めないアタシであるが、

思いの外、サクッとみつかっていく。

こんなんとか、





こんなんとか、





大好きなこの子も居た。





そうそう、まさかの駅の上にも居たんだった。





そんなこんなで、1日目に撮影した4体に加えて、無事に12体をゲットした。

そして、速攻でホテルに戻る。

所要時間およそ40分。

えんちゃんも言っていたけど、

とてもコンパクトな街なのである。



その後、Yちゃんと落ち合い、

ホテルのチェックアウトを済ませる。

さらに、バスに大きな荷物を預け、

待望の石ノ森蔓画館へ向かう。



そこで、ご当地ヒーローであるシージェッター海斗の映画の特別編を観る。

15分の短いお話だが、めちゃくちゃ感動した。

えんちゃんが唄う主題歌もサイコーにいい。



そして、全員集合の時間となり、

バスごとに記念撮影。

その後は、バスに乗っての石巻観光である。



バスには、えんちゃんの高校のいっこ上…つまり、アタシと同い年の

くま先輩ともーり先輩、蔓画館のキムが観光ガイドとして乗り込んだ。



アタシたちの2号車はもーり先輩が担当してくださった。

震災当時の石巻の様子を語りながらバスは日和山に向かう。

小高い山の上から、先ほどまでいた蔓画館のある中洲が一望できる。





お話はあまりにもリアルだった。

震災の翌日。

もーり先輩は石巻駅そばの仕事場から

高台にあるご自宅へ歩いていた。

街中はがれきの山。

そして、その中には亡くなった方々の亡骸もみられる。



そんな中をどうにかこうにか歩いていくと、

目に見えない境界線から上の景色は以前と変わらぬ姿をみせていることに気づく。

そう。

そこから先は、津波に襲われなかったのだ。

近所のおじいちゃんが、いつもと変わらぬ様子で犬の散歩をしていたという。

まさに、天国と地獄をみたようだった。

そう、もーり先輩は語っていた。



次に訪れたのはココ。





見渡す限り野原である。

端の方にはパルプ工場が見える。





ちなみに、この工場の煙突の煙のくだりがえんちゃんの歌にも登場する。

そして、この野原の中央あたりにあるのがこの看板。





ここは、津波に襲われる直前まで、

民家が建ち並び、商店や、工場などがある、

何処にでもある普通の街だった。



でも、あの地震による津波に飲み込まれ、

家もお店も何もかもが流されてしまったのだ。



この三年の間にがれきは撤去され、

今は、画像のような野原となっている。

ゆくゆくは公園にする計画があるそうな。

ただ、数軒の家々がまだ残っているため、すんなりとはいかない。

土地の買い取りの手続きを進めたいのだが、

持ち主が行方不明のままで、連絡が取れなかったりとか、

遺産相続の問題で、なかなか思うようにいかないらしい。



先ほどのがんばろう石巻の看板を立てたのは、

そこにお住まいだったKさんご自身だ。

たまたま、アタシたちが訪れたときに、

ひまわりの種を植えにいらしていた。

幸運にもご本人からお話を聞くことができた。



Kさんは、津波に襲われたとき、

津波に流されてきた松の木にすがりつき、水が引くまでひたすら耐えたそうだ。

引っ越してきて、たった一年半でこの津波に新しい我が家を流されてしまった。

その後、まだ周りにがれきが残る中、

この看板を立てて、がんばろう!と奮起されたそうだ。



そこから、数十メートル後ろの高台に学校がある。

そこから上は家々も残っている。

まさしく、先ほどもーり先輩が言っていた天国と地獄がここにもあった。



石巻は、水産業、農業、工業の街である。

しかし、津波によってほとんどの工場が閉鎖となり、従業員も一旦解雇の形を取った。



社長さんたちは奮闘し、資金を集め再建を図った。

そして、いよいよ工場が再開!というところで、

解雇した従業員を呼び戻そうと声をかけた。

しかし、半数以下の人数しか集まらないところが多くあったという。



まずは亡くなってしまった方々。

津波によって心的外傷を負い、

もうこの街には住みたくないという人たち。

稀に、義援金などで働かなくてもお金を得たことで、

働く気力をなくしてしまった人もでたそうだ。



ようやく工場が復活できると思っていたのに、

結局、再び倒産を余儀なくされた工場が少なくとも4つはあるという。



同じように、石巻周辺のお店も、

せっかくがれきを撤去し、

街が再建できると思いきや、

以前から進出していた大手のショッピングモールにお客を取られ、

商店街はシャッター街になりつつあるという。

ただ、震災直後に、多くの食べ物などの物資を取り寄せ供給してくれたのが、

そのショッピングモールでもあった。

その時は、本当にありがたかったそうだ。



当時はお金がお金としての価値が一切なくなり、

まず最初にお金を使えた場所は意外にもコンビニだったそうだ。

うちの近所のような乱立ではないが、

少しずつ、コンビニの店舗数も増えているのだそうだ。



シャッター街などと哀しい話題ばかりではない。

都会から、ボランティアとしてがれきの撤去などに、参加していた男性がいる。



街が元の形を取り戻しつつある中、

彼が持っているもので何か街に貢献できることはないか…

元々調理師だった彼は、

えんちゃんがライブを行った生協のホール横にある店舗で、

和食のお店を始めたそうだ。

こういううれしい話もあるのだという。



もーり先輩曰く、

『これこそが光と影なんです。』



光が存在すれば、そこには必然的に影もある。

両方あるということを、きちんと理解していかなければ、生きていけない。

そういうことなんだろうか。



石巻をこの目で見て、この足で歩いたことで、

アタシはやっと津波の恐ろしさを感じることができた。





この画像の鯉のぼりのちょっと下あたり。

そこに印がかかれているのだが、

その高さまで津波がきたという。



寄せては返す普通の波と違い、

津波は、巨大な壁となり家や車や人々をなぎ倒していくのだそうだ。

想像しただけで怖い。



そんな思いをした人々が、今もこの土地で必死にがんばっている。



(アタシに何かできることはないのか?)



恥ずかしいが、初めて本気でそう思えた瞬間だった。



今は、まだ何も思いつかない。

とりあえず、この後に訪れた白謙かまぼこの工場で食べた、

できたての笹かまがべらぼうに美味しかったので、

昨日、早速ネット注文した。

これも、復興支援に繋がると信じて。



お買い物だけでいいんだろうか…

そう思いながらも、蔓画館では、アホみたいに海斗グッズやら、

仮面ライダー他キャラクターのクリアフォルダー、その他諸々を購入。





こんな大人買いなんぞも少しは役にたっているといいんだけど。



そうそう、白謙かまぼこの工場で、

できたての笹かまを配ってくれたのは、

なんと工場長に扮した、えんちゃんとギターのなべちゃんと、キーボードのえーちゃんだった。

みんなで軽く予想はしてたけど、

実際に手渡されたもんだから、

美味しさも倍増したのかもしれないな。



というわけで。

復興のためにいったいアタシはなにができるのか?

そんなことを真剣によって考えるように開眼させてくれた、石巻観光ツアーてあった。



次回は、FCツアーならではのお楽しみ話をお届けしよう。

しかーし、今日も9時半までラボに詰めていたように、

明日も大忙しが予想される。

まぁ、在宅勤務なので、

途中、休憩タイムにブログを書く時間が作れない気がしないわけでもない。



次回のお話も乞うご期待あれ。



洗濯物畳みは明日に繰り越すことにして、今夜はもう寝ます。

そりではみなさま、今夜もステキングな夢を。






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