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yaplog!が終わってしまうので、「新・くまのひとりごと」(2012年12月31日から2019年8月5日まで)をココに保管することにしました。
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みんみがウチを出て、早1か月近くが経つ。

さほど生活には変化はない。

と、思っていたが、やはり、22年間一緒に暮らしていた人が、突如居なくなったわけで。

何も変わらないわけはない。



くま夫が居なくなった時とはまた空気が違う。

4人が3人になるのと、3人が2人になるのはかなりの差がある。



むっくはみんみが居なくなっても、相変わらずのマイペースぶりを発揮している。

大学が始まって3日間は真面目に起きていた。

が、毎度の「朝起きられない病」が始まった。

一応声をかけるが、アタシもラボに行かねばならんわけで。

朝のクソ忙しい時間に、奴にかまってばかりもいられない。



昨夜も、いつも通り寝る前に確認した。

「明日はちゃんと起きてね。」

「大丈夫!一限からだから、ちゃんと自分で起きる!」

半分信じたが、半分は(たぶん無理だね)と、

心の中で舌打ちをしていたアタシである。



案の定、ヤツは起きてこなかった。

ギリギリになって階段の下からヤツの部屋に向かって声をかけた。

「8時だよ。今起きないと間に合わないよ。」

「ん――――?」

完璧に寝ぼけた声だけが返ってきた。



流石にキレた。

「いい加減にしてくれ―――!」

この後のアタシの台詞は読むに堪えないので敢えて割愛することにする。



ようやく我に返ったむっくは、バタバタと布団を畳み、

洋服を着替え、顔を洗い、髭を剃って出かけて行った…と思われる。

「思われる」と書いたのは、一切ヤツの行動を見ないように無視をしてたから。

だって、顔を見たら、また怒鳴っちゃいそうだったんだもん。



その後、アタシは在宅勤務。

夕方になって、郵便局に行きがてら、近所をサクッとインカツ。

で、夜になって、ちょろっと仕事をした後は、

たまりにたまってたクリミナルを見たり、

ハンクの新シーズンが始まっていることに今更ながら気付き、

大慌てで第4話からの毎週予約を入れたり(笑)

前シーズンの途中まで見ていた分の続きを見たり…

と、まったり過ごしていた。



8時を過ぎた頃、むっくが帰ってきた。

夕飯はウチで食べるか外で食べてくるか分からない…

と言ってたので、一応待っていた。



「ごはんは?」

「食べてきた―」

「じゃ、LINE入れてよ。

ウチで食べるかと思って待ってたんだよ。何も作ってないけど。」

「あ…ごめん。」

「ま、いいけどさ。」

空気はブリザード状態である。



「あのさ、今朝のこと。本当にごめんなさい。」

「ホントだよ。

あのさ、アタシ、何のために働いているか分からなくなってきたよ。

大学のお金を一生懸命稼いでるのに、

あーたときたら、全然真面目に勉強してないじゃん。

まるで、どぶにお金を捨ててる気分だよ。」

「ホントにごめん。」

「そう言って、また、寝坊するじゃん。」

「・・・・・・・。」



このままだと、またいつものように、アタシが小言を並べて、

むっくが聞いてるんだか聞いてないんだかの返事をして…

という、不毛地帯に陥る。

だから、今回は少しでも実りある会話をしようと思って、

できる限り感情を押し殺し話をした。



「あのね、むっくの生活態度、ちょいとひどすぎないかい?」

「うん。」

「大学時代を思いっきり謳歌しなさい!と言ったけど、

ココまで遊びほうけろとは言ってないんだよ。」

「うん。」



むっくは、まさにアタシのDNAを受け継ぎまくっている。

何よりも友だちが大切。

自分の欲求はとことん貫く。

先々を考えず、今が大切!が信条。

お金遣いが荒い。

親に甘えまくっている。

などなど。



若い頃のアタシそっくりなのだ。

上に書いたいくつかはオトナの今になって、落ち着いた部分もある。

が、「自分の欲求はとことん貫く」に関しては、

今も当てはまる自分であるので、

あまり大きな声でむっくを責めることはできないんだけど。



結局、むっくが朝起きられないのは、意志の弱さだとアタシは指摘した。

「別に遅刻してもいっか―。」

「どうせ、お母さんが起こしてくれるさ―。」

そんな甘えがあいつの中にはびこっていると。



「そうかもしれない。」

珍しく、むっくも認めていた。



「俺さ、正直、お母さんがいつも言う、

『先を読んで行動しなさい』っていうのができないんだよ。」

「それはね、できないんじゃなくて、やらないだけ。」

「どうやってやればいいか分からないんだ。」

「それはね、わからないんじゃなくて、考えていないだけ。」



具体的に、どうやって考えればいいかを説明した。

小さい頃から言ってたつもりだったけど、

20歳を前にして、またも説明せにゃいかんのか。

がっかりしながらも、今のあいつには「聞く態度」がみえる。

それだけは救いだった。



「簡単なことなんだよ…」

つまり、相手が何を求めているかを考えればいいってこと。

例えば、アタシが仕事で帰りが遅い時、むっくは洗濯物をウチに入れておいてくれる。

これは、習慣となって彼に備わっている。



そこで、一歩進んで考える。

「できる分だけでも洗濯物を畳んでおく」

そうすると、ヘロヘロになって帰宅したアタシが

「嗚呼、洗濯物たたまなきゃ―」と思ってウチに入った時、

あらら、取り込むだけじゃなくて、畳んであるよ!!

となったら、どう思うと思う?

めちゃくちゃうれしいに決まっている。



毎日じゃなくてもいい。

アタシが「○○をしておいて」とお願いしなくても、

ちょっとした気遣いでやってくれたことは、やってもらった相手にとっては、100倍嬉しいことだったりする。

何かをお願いすること自体が、アタシには

莫大なストレスなのだ。



毎日掃除して、洗濯して、たまにだけど(笑)ごはん作って…

アタシがやってることは親として当たり前のことかもしれないけど、

けっこう大変だったりする。



それを、当然のようにやってもらっているのはどうかな?と思うわけで。

仕事もウチのこともやるのはアタシの義務かもしれないけど、

やっぱり、ひとりで抱えるのは疲れる。



そんなことをむっくに話して聞かせた。

ヤツ自身もやってもらってることに関して「当たり前とは思ってない」

と、言っていた。

ただ、自分なりに手伝っているつもりだと。

やってくれるている部分も確かにある。

だけど、心配をかける部分も手のかかる部分も多すぎなんだよ

そう教えてあげた。



もう少しオトナになってくれとも頼んだ。

遊ぶのはかまわない。

ただ、限度をわきまえなさい、と。



今回の話し合いで、むっくがどこまで理解したか、

どの程度、今後の態度に反映できるか…

ホントのところ期待はしていない。



ただ、3人から2人になったことで、

お互いに、みんみに逃げ場を求めていたことだけは分かった。

みんみの存在は我が家のバランスを保つために必要不可欠だっのだ。



今更、彼女が居なくなったことを嘆いても仕方ない。

こうなったら、あと何年か分からないけど、

むっくとの生活をよりよくするために考え、行動していくしかない。



「別にベタベタと仲良くしたいんじゃないの。

ただ、シェアハウスとは違うってことを覚えていてね。

あなたは家賃を払っているわけじゃない。

光熱費や食費をいくらか入れているわけでもない。

だって、家族だから。

でもね、いくら家族だからって、もう立派なオトナなんだよ。

一緒に暮らす上で、お互いに思いやりをを忘れちゃいけないってことなんだ。」



「わかった。がんばる。」



がんばる…この言葉、あんまり好きじゃないんだな。

がんばるって、その人の尺度でしょ。

相手がその人の行動を見て「がんばったね」って言うのはいいんだけど、

本人が「がんばってるんだ!」って言っても、

なんだか、説得力にかけるんだわ。

がんばったかどうかは、結局他人が評価することで、自己評価することじゃない。



でも、がんばると言っているんだから、がんばってもらおう。

そう言ったそばから、あいつは友だちと約束をしたから…

と言って、ボーリングオールに出かけて行った。(笑)

あいつにとっての「がんばる」っていったい何なんだよ。



途中まで車に乗せてもらって、アタシは2時間ほど近所をインカツしてきた。

これでストレス解消するしかないじゃない。

てくてく戻ってきて、お手軽サンドイッチを作って食べた。



冷蔵庫にあった好きなモノを挟んだら、

とんでもない厚さになっちまった。

めっちゃ美味しかったけど、

とんでもなく食べづらい代物となった。ww



さぁ、今夜はもう寝よう。

今日のブログはまさに「くまのひとりごと」だな。

明日はおもろい話が書けるとええなぁ―。

そりでは、みなまさまも、ステキングな夢を。


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