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yaplog!が終わってしまうので、「新・くまのひとりごと」(2012年12月31日から2019年8月5日まで)をココに保管することにしました。
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流石に2日目ともなると、

おかしなトリオの面々も仙台の街に慣れてきた。

イズミティ21に行くには、市営地下鉄南北線で行く。

ココから降りて行った。



あ!そうだー。

歩道橋の上で見た空が凄かったんだ。



航空ショーでもあったのか?

それとも変則的な地震雲?

今、ネットのニュースをみたら、

朝は千葉県、さっきも宮城で地震があったらしい。

うーん。地震は気になるな。



ま、今は話を先に進めよう。

地下に入り、久々に切符を買う。

PASMOは使用不可だったのだ。

…残念。



乗り心地は満点。

車内から見る街の風景もいい。

のどかな住宅街って感じ。

30分ほどで下車駅である泉中央駅に到着した。



電車はこんなん。



改札を出て、ひたすらまっすぐな地下道を歩く。

5分後、地上への階段を上る。

目の前にイズミティ21はあった。



しまった!

地下道を通ってしてしまったが故に、

駅の周辺の雰囲気を味わうのを忘れちまった。

ま、いいか。

今回は観光が目的じゃないからね。

あくまでも、LIVE!

これから、CANツアーの千秋楽、仙台公演が始まる。



昨日のLIVEハウスとは全然別モノの世界が広がっていた。

東京公演と同じストリングス隊が参加のアコースティックLIVE。

音の広がりも照明の使い方も全てが素晴らしかった。



が、この照明が後々アタシを苦しめる。

前から3列目のほぼ真ん中。

ステージ上、演者の足元に客席に向かっていくつかのライトが置いてある。

これが、曲に合わせてかなりの光を出す。



その光にあたしゃ目をやられちまった。

メガネをかけていたんだけど、

ズキズキしてメガネはかけられない状態。

裸眼0.1だから、メガネを外すと

遠藤さんたちのお顔はよくわからんようになる。



でも、輪郭がわからなくても、イタいのは耐えられん。

後半はこの目の当たりの痛みとの闘いとなっちまった。

オーマイゴッド。



何かバチが当たるようなことしたかなー。

あづとルミをからかうのが面白くて調子に乗ってたんかなー。(笑)

やっぱり、このところの寝不足が影響して弱ってたんかなー。



アタシの中ではなんだかなーな感じでLIVEは無事に終了。

遠藤さん、素晴らしいLIVEをありがとうございました。

体調万全で聞けなくてごめんなさい。



目の痛さから今度は頭痛との闘いを強いられつつ、

あたしらは仙台に戻った。

向かうはあづオススメの牛タンのお店、善治郎である。



昼間は長蛇必須のこのお店らしいが、

日曜日の夜、9時近くである。

すんなり入れた。



悩みに悩んで牛タンとお刺身のセット定食という、

超絶豪華でボリューミーなメニューをチョイスした。

普段と違う大胆なチョイスに自分でもびっくり。

これも、旅先マジックといえよう。



文句なく美味しい。

牛タンの横に白菜のお漬物が山盛りなのが謎。

そのまた横にあった、青唐辛子味噌がサイコーに美味。

あづもルミもその青唐味噌はいらんという。

ごはんは残したが、2人の青唐味噌はしっかり戴いた。



美味しいモノをたらふく食べて、

おしゃべりに興じる。

これ以上の至福の時間はない。

あっという間に時間は経っていく。



まだまだ名残惜しい空気が流れた。

「何処かでお茶する?」

とあづが言ってきた。

「そんなもったいない。(笑)

アタシの部屋でおしゃべりすればいいさ。」

てなわけで、12時半まで3人のおしゃべりタイムは続いた。



嗚呼、ホントに楽しかった。

ラストの帰宅編につづく。






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只今、帰りの新幹線の中。

やまびこ132号に揺られている。

ようやく、ドキドキがおさまりつつある。



LIVEのドキドキかって?

いやいや、もちろんLIVEは素晴らしかった。

しかし、このドキドキはちと違う。



実はこのあたくし、最後の最後にやらかしちまったのだ。

そりでは、ココまで来るまでのお話を書こう。

まずは、昨日の朝に時間を戻す。



目覚ましなしで6時30分に起きたアタシは、

物凄い勢いでブログを書きまくった。

石巻三部作と呼んでいる大作だ。(笑)



3人での待ち合わせは10時。

それまでに書き上げちまおう!

アタシは何かに取り憑かれたように書きまくった。



すると、3人のグループLINEが入った。

ルミからだ。

「15分遅らせていいですかー?」

「もちろん!」

今度はあづから、

「姐さん何してるの?私、暇ー!」

「ブログ書いてるよ。じゃ、アタシの部屋においで。

ルミも準備ができたら、こっちにおいで。」

「ほーい!」

「了解!」



ほどなくして2人はやってくる。

で、だらだらとおしゃべりタイムがスタート。

今日の予定をざっくり相談した。



ライブ会場には4時に着くようにする。

ってことは、仙台駅を3時半前に出る。

その前にすることは…

お昼ご飯を食べることと、

帰りの朝に買うおみやたちのリサーチをすること!



よし、決まった。

アタシたちにしては快挙とも言える旅行プランの完成だ。

まずは、仙台駅へゴー!



2人はずんだが異様に好きである。

この時点でアタシはまだカミングアウトしてないが、

正直言うと、あたしゃ、ずんだが得意でない。

2人に付き合って、ずんだ茶寮で試食をした。

思っていたよりずーっと美味しかったが、

「大好物!!」のグループには入らない。



でも、「ずんだシェークが美味しかった!!」

という姪っ子ともちゃんの台詞を思い出し、

「確か、このお店、ずんだシェークが人気なはずだよ!」

と、イートインできるずんだ茶寮に行くことを提案した。



せっかくだから、アタシもずんだシェークにトライした。



ヤバい。

コレ、美味しい。

アタシの想像を遥かに超える美味しさだった。

ちなみに、あづはココのずんだロールが気になる…と

こやつも頼んだ。



流石にお昼ゴハン前にコレを一人で食べるのを躊躇した彼女は

「みんなでシェアしない?」と。

「もちろーん!」

と、明朗会計のあたしらはきちんと割り勘してこのずんだロールセットを戴いた。



めっちゃ美味しい。

ずんだ餡って、牛乳とか生クリームとか、

乳脂肪系との相性がばっちりなんだな。

兎に角、これでおめざは完璧となった。



そのあとは、エスパルとアーケードを探索しよう!

ひたすら歩いて回った。

「あ!これかわいい!」

「あ!ここちょっとみたい!」

「あ!これ、なんだろー?」



まるで、修学旅行で京都にきた学生の如く、

はしゃぎまくっていた。

若干のおねーさんであるアタシは、

「いいよーいいよー。見ていこー。」

と、引率の先生ばりの落ち着き。



いや、そんなことないか。

「おっ!コレはツボだ!」

とか言いながら、しっかりおみやたちを物色しご購入。



アーケードはこんなん。



これがね、アホみたいに長い。

とりあえず、行けるところまで行きたい。

それがアタシの心情である。

しかし、時刻は既にお昼を過ぎている。

そりにヘリコプター×2名は、

そろそろ限界が近づいてきているようだ。



「じゃ、あそこの信号まで行ったら、

また来た道を戻ろう。

で、帰りながらどこで食べるか決めよう!」

「OK!」

信号まで行き折り返したすぐの左手。

そこにこのお店、末廣があった。



見ての通り中華そば屋さんだ。

行列ができている。

「あ、ココ美味しいのかなー?」

あづの一言がなければアタシはスルーしていた。

なぜなら、つけ麺派のあたしゃ、中華そばには触手が動かないから。

でも、なんだかこのお店には惹かれる自分がいた。



昨夜、半田屋で塩ラーメンを食したルミに

「またラーメンって嫌だよねー?」

「ううん。大丈夫!」

「よし、じゃ、ココに決めよう。」

即決だった。

20分ほど待って順番が来た。



初めてのお店では、そのお店が一番自信があると思われるメニューにする。

それが、アタシルール。

なので、これにした。



中華そば@醤油味。

ちなみに、あづはしょうゆ味に焼き飯のハーフをプラス。

ルミは、昨日に引き続き塩味。

どんだけ、塩味好きなんだよ!と突っ込んでおいた。



で、お醤油味の方はというと…

ひとくち食べてアタシは言った。

「おいしー!」

麺、汁、チャーシュー。

これらが三位一体となり、絶妙な美味しさを醸し出している。



カウンターに大盛りのネギがあり、

自由にトッピングしていいとある。

ライブ前だったが、オススメのネギをのせる。

ヤバい!美味しすぎる。

末廣の中華そばに長ネギはなくてはならない存在のようだ。



お昼ご飯に大満足したアタシら。

今度は、あづのリクエストのプリクラ撮影へ。

あづはかなりマメに遠藤さんにファンレターを送る。

そのファンレターに、プリクラを貼るのが常なのだが、

必ずあたしらと撮った画像を使う。

なんとも嬉し恥ずかしである。



「でもさー。

最近のプリクラって盛ってるから、

もはや、ココに写っているあたしたちは別人だよね。

詐称だ!(笑)」

アタシが毎回突っ込むテッパンの台詞だ。

「いいのーいいのー!♪( ´▽`)」

あづはニコニコして答える。

これも、お決まりのパターン。



おみやもランチもプリクラも満喫。

よっしゃー!

いよいよライブ会場のあるイズミティ21に出発だ!





つづく。
アタシのナビは問題なく起動を始めた。

「ついてらっしゃい!」

と、不安気な2人をよそに威張りん坊で(笑)案内していく。

これで、方向音痴は払拭できる!

そんな、自信がみなぎっていた。

これも、うまうまのナポリタン効果といえよう。



本当に辿り着けた。

よかった。(笑)

根拠のない自信があったものの、

やはり、いろいろやらかすアタシだからね。



LIVEハウスの前は、既に到着しているファンが大勢いた。

いつもの物販の横になにやらアタシの目を引くものがあった。

ミサンガだ。



震災で残った漁師さんの網でミサンガを作って、

復興のために活動している話は聞いたことがある。

即買いした。

選んだのはコレ。



つけた感じはこんなん。



右の皮が付いているのはキーホルダー。

布は、震災で残った着物の布で作ってあるんだって。



ミサンガちゃんの方はというと、

ブルーのは取り外し可能。

赤、白、水色のは結んじゃうモノ。

切れたら願いが叶うというミサンガである。

普段願い事をしないアタシだが、

しっかりと願いを込めて結んでみた。



待っている間に、LIVEで知り合った方々と再会。

前回の東京公演で勇気を出してナンパした(笑)Kさん。

あづとルミを紹介してしばしのお喋りを楽しんだ。

相変わらずお綺麗だったよ。^ ^



いよいよ、今回の目的であるLIVEのスタートである。

箱は100人程度の小さめな感じ。

スタンディングなら、2、300は入るかなー。

でも、このCANはじっくりとアコースティックの遠藤さんの歌を聞くのがモットーだから椅子に座る。

よくぞ、この倍率でチケットがとれたもんだ…

と、つくづく自分の運の良さに感謝した。



LIVEは言わずもがな、最高だった。

地元でのLIVEということで、

遠藤さんも終始嬉しそうだった。



東京公演では、イマイチの体調で

100%満喫できなかったアタシ。

睡眠不足で臨んだ石巻編だったが、今回は大丈夫。

最初から最後まで120%堪能した。



アンコールのclownで隣にいるあづが号泣。

クスンクスンと鼻をすする音に、

(あづってばー。)

と、母の気持ちで聞いてたら、

大ラスの曲がかかってアタシは驚愕した。

「メッセージ」。

アタシ、この曲が死ぬほど好きなんだ。



途中の台詞のところがたまらなく好きで、

昨年の12月のアニメイトでのイベントの握手会で、

一言遠藤さんにかけてもらいたい言葉があればリクエストしてくださいね、

っていう時に、

「遠藤さんの曲で…あ、題名をど忘れしちゃったんですけど、

頑張らなくていいんだよ。

頑張ってるもんな。

…無理すんなよ。の台詞が大好きなんです。

それ、言っていただけますか?」

と、あわあわ状態でお願いしたのだ。



優しい遠藤さん、リクエストに答えてくれましたがな。

「…無理しないでくださいね。」

って、最後はデスマス調かい!

やはり、アタシが年上なのは見てわかるんだろうか。

いや、年上って言ってもひとつだからね。w

思わず、

「ありがとうございます。がんばります!」

と、頑張らなくていいと言われているにもかかわらず、

トンチンカンな返事をしたアタシだった。



そのメッセージが生で聴けるのだ。

歌い始めの時、目があった気がした。

「貴方のために歌いますよ。」

と、言っているが如く。



こんな時、妄想族のアタシは全て自分に都合のよいように解釈ができる。

いや、あの時、会場にいた全員が同じことを思っていたんだろう。

遠藤さんにはそんな魔法をかける力があるのだ。



あづの鼻水ズルズルの横で、

息を殺してダダ泣きするアタシ。

ルミがそっとティッシュを差し出してくれた。

嗚呼、二人ともなんて可愛くて良い子なの。

この10年間が走馬灯のようにアタシの周りをぐるぐる回る。

がんばらなくていい。

無理しちゃダメだよ。

遠藤さんの歌がアタシを癒してくれた。



あっという間の3時間が終わってしまった。

魔法にかかったアタシたちは、一路石巻駅へ向かう。

来た道を戻り、20時22分の電車を目指すのだ。

ここでやっと気付いた。



LIVEに来ていた9割9分以上のお客様が石巻に泊まるらしい。

で、明日の朝仙台に移動し、

千秋楽を楽しんで、その日中に帰る。



でも、アタシたちは、日曜日も泊まって

月曜の朝に帰る、2連泊+JR券のパックをチョイスした。

だから、LIVEハウスを出る段階で、

仲良しになった方々に、

「今から仙台に戻るの?がんばってーーー!」

と、励まされたのだ。

石巻&仙台通のみなさんは、

アタシらのこの斬新な選択に心底驚いたようだった。



でも、頑張る。

佳苗さんが仙台に戻ってからの夕飯のお店を教えてくれたし。

大衆食堂 半田屋。

安いし、美味しいし、夜も営業しているとのこと。

これは是非とも行かねば!



ドキドキワクワクの仙台への乗り継ぎの旅が始まった。

まずはお決まりの駅看撮影。



時刻表も。



縦型の駅看はこれ。



石巻は終点だから、線路はココでおしまい。

久々にみたよ、この風景。



こんなかわいいのも、あった。



時刻表通りに電車が来た。



無事に出発。

ほどなくして矢本駅に到着。

ここから代行バスに乗り換える。



ココでも2人はやってくれた。

この乗り換えは、止むを得ずの代行バスへ乗るもの。

だから、料金的には電車、バス、電車の3本合わせての値段。

が、普段の習性で、2人はPASMOを通してしまった。



アタシがすぐに気づき、

「通さなくていいんだよー」

「えー!まじー!」

駅員さんに、再びタッチすることで問題は解決したが、

この子たちはやっぱりおもろい。

代行バスはコレ。



ココから42分揺られて松島海岸駅へ。

素敵な駅看だった。



通常のはコレ。



縦型の前で2人にポージングさせた。



アタシが言って3秒でポーズ完了。

うんうん。

素直な良い子たちだよ。

憧れの押しボタン式のドアに感動した。



ココから30分で仙台駅に到着だ!



乗っていた電車は、先ほどの2両編成ではなく、

6両だか8両の長いもの。

もはや、東京にいるのと同じ感覚だ。



仙台駅はいろいろと開発が進んでいるらしく、

とても綺麗でスタイリッシュ。

案内もわかりやすいので、半田屋さんにも苦労せず行くことができた。



ショーウインドウのメニューをみて安さにおののいた。

各おかずたちが、ラップに包まれて並んでいる。

まさしく学食状態。

好きなおかずをトレーに乗せて、

ラストでご飯とお味噌汁を注文。

ご飯のサイズもミニから大盛りまでいろいろある。



こんなに乗せても676円。

信じられん。

そして、ラップの訳もわかった。

電子レンジがあるのだ。

完璧すぎる。



若干食べ過ぎた感は否めないが、

自分の本能の声に素直に従ったメニューは、全て美味だった。

食後は日曜日のざっくりした計画を立てた。

あたしらにすれば、凄い進歩だ。



イズミティ21の小ホールで行われるのだが、

仙台駅から地下鉄で行くんだと。

いゃー、あたしゃ仙台駅のそばにあると思ってたよ。

テヘペロ。

朝の10時に集合して、町をプラプラして、

15時に仙台をでて地下鉄に乗ることに。



夜ごはんにあづオススメの牛タン屋さんに行くことにして、

お昼は適当に場面で…ってことにした。

ナポリタンに続いて、またも美味しいモノにありつける予感がする。



半田屋をでて、ホテルの隣にあるファミマを物色。

アタシは14時間ダイエットがあるから、お茶のみ。

可愛い2人はしこたま朝食を買い込んでた。

うん。

それでこそ、あづとルミだよ。♪( ´▽`)



ホテルに戻ってからは、

シャワーを浴びて、ひたすら画像の整理。

4時間の睡眠で6時半に起床。

それから、アタシはひたすらブログを書き続けている。(笑)



だって、今、この感動を書かないと忘れちゃうんだもん。

本日の仙台編もお楽しみに。



そりでは、みなさま、ステキングな日曜日を。




石巻に着いた。



昨年の5月にもこの駅舎前の写真を撮ったが、

まさか、今年も来れるとは思わなんだ。

素直に嬉しい。



2人がお花畑に行っている間、

以前来た時は気づかなかった

石巻ならではのモニュメント探しに励んだ。



駅の正面すぐ横にあるポスト。

何やら、上にある。

よってみた。



(ボンボン?)

おそらく昔のアニメのキャラクターだろう。

あとで、調べてみよう。



時計の上にシージェッター海斗!

素敵すぎる。

あとは、こんなんとか



こんなんも。



ルミに言われて、仙石線が止まっていることに気づいた。



LIVE終わりには、是が非でもこの電車に乗らねばならない。

待っててね、仙石線。



時刻は15時。

お腹がすいた。

14時間ダイエットのアタシなので、

やっと本日初めての食事にありつける。



新幹線に乗るや否や、

朝ごはんだー!と駅弁を平らげた2人であるが、

「お腹すいたー!」

と、泣いている。

いや、泣きたいのはこっちだよ。(笑)



どこでもいい。

兎に角、何か食べよう!

と、歩き出したアタシたち。



駅前にいくつかあるお店をスルーして、

なるべくLIVEハウスに近いところで探してみようと歩き始めた。

駅からLIVEハウスまでは10分ぐらい。

と、あいぽんちゃんが教えてくれた。

ナビもいつものを使ったので、

今度こそはすんなりといける…はず。



2人の「大丈夫ー?」という声を制し、

「任せなさい!」と言ってみたものの、

駅から離れるほどにお店は減っていく。



すると、何やら美味しそうな看板が見えてきた。

FBで佳苗さんがアップしていたパン屋さんだ。

あづがいち早く発見してくれた。

小走りで店に駆け寄るおかしなトリオ。

こういう時はフットワークが軽い。

「あーーー!」

2人が叫んだ。

「ん?どうした?」

裸眼のアタシにはよくわからん。

「お店、もう閉まっちゃってる!」



今日売る分だけを作って、売れたら閉店。

そんなスタンスなんだろう。

素晴らしい。

そして、残念すぎるアタシたち。



「これ以上行くよりも、この辺りで探そうよー!」

腹ヘリコプターMAXのあづが言う。

確かに。

彼女のアンテナはたまにドンピシャ!とくることがある。



「あそこは?」

あづが指差す方に歩いて行った。

すると喫茶店風のお店があった。



見た感じ、雰囲気はいい。

ただ、この手の洋食を扱うお店は

当たれば当たるけど、

外れた時のショックはかなり大きい。

アタシたちは賭けに出た。



「よっしゃ!ここに入ろう!」

アタシが決定を下しお店に入った。

店内のお客さんは皆無。

感じのいいおばちゃんがひとりで切り盛りしている。



席に着くと、

「お食事?」

「はい!!」

一同は声をそろえて言う。

「今日のランチはハンバーグなの。

あとできるのは、カレーかオムライスかナポリタンね。」



「私はカレーでお願いします!」

いち早くルミが言った。

意外に決断が早いルミなのだ。

「私はオムライスで!」

あづが言った。

アタシも迷わず言った。

「アタシはナポリタンでお願いしまーす!

って、誰も今日のハンバーグを頼まないんかい!」

と、アタシが言うと、

「あらーハンバーグは人気ないのねー(笑)」

と、おばちゃんが笑っている。



「ナポリタンは麺を茹でるから、ちょっと時間かかるけど、

みんな一緒に出したほうがいいかしら?」

「いえいえ、みんなお腹ぺこぺこなので、

できた順にお願いします!」

アタシの台詞におばちゃん、ニコニコ笑って

「はい!わかりましたー!」



とんとんとんと、包丁のいい音がする。

しばらくすると小鉢が出てきた。



ワカメの和え物とキンピラゴボウ。

まさにお母さんの味。

お腹が空いてたからじゃない。

本当に美味しい。



次に来たのはルミのカレー。

匂いでわかる。

これは、美味しい匂いだ。



うん、このお店正解かも!

そんなことを考えながら、

3人のおしゃべりは尽きることはなかった。

あづのオムライスが出てきた。

彼女が

「おいしー!」

と、連発。

ほどなくしてアタシのナポリタン様が登場!



見た瞬間わかった。

これは、まさにアタシが求めていたナポリタンだと。

マツコの知らない世界を見て以来、

ナポリタン食べたい病にかかっていた。

相方とお店を物色したが、

行きたいお店に限って日曜休みがわかり、

美味しいナポリタンにこぎつけなかった。



石巻の地で、ようやく出会えたのだ!

一口食べてあたしゃ言った。

「おいすぃーーーー!」

おばちゃん、嬉しそうに

「ウチのナポリタン評判いいのよ。

量もたっぷりだし。(笑)」

通常なら、残してしまうほどの大量のナポリタンを

アタシは最後まで美味しく戴いた。



ケチャップたっぷり。

玉ねぎ、ピーマン、ハムの黄金トリオ。

具の量も多すぎず少なすぎず。

嗚呼!シアワセ!



「私ね、うちのお母さんが作るナポリタンが好きじゃなかったの。」

突然のあづのカミングアウトに一同は驚く。

「なんで?」

「だって、異様に玉ねぎが多かったんだもん。」

みんな、大笑いだ。

おばちゃんも一緒に笑っていた。



100円プラスでコーヒーがつくという。

これは、コーヒーもいける!と踏んだアタシは注文した。

ガチ旨。



のんびり、まったり食事を堪能したアタシらは、

名残惜しみつつお会計。

「じゃ、コーヒーをプラスした方は600円。

後のお二人は500円になります。」

「へ?」

思わず聞き返したおかしなトリオ。

「安すぎです!!」

おばちゃん、またもニコニコしていた。



お店の名前はKATZE、カッツェという。

ドイツ語で猫の意味なんだって。

お店のコーナーに猫ちゃんグッズが飾っていた訳がわかった。



おばちゃんとしばし猫話題で盛り上がり、

「また、来まーす!」

と、言って店を出た。

さぁ、今度はいよいよLIVEだーーー!



つづく。
近い。

東京駅から2時間で仙台に到着。

新幹線って、やっぱ凄い。



外はこんなん。



3人してテンション上がって記念撮影。



あづが遠近法で謎の小顔星人になったので、もう一枚トライ。



嗚呼、今度はでかすぎた。

ま、この辺りがこの面子のおもろいところだ。

故に気にしない。(笑)



まずはホテルに荷物を預けようと場所を調べる。

え?今かって?

そうです。

事前準備はほぼ皆無で臨んだアタシであった。

だって、あいぽんちゃんがあるから、

どうにでもなっちゃうんだもん。

とはいうものの、自他共に認める方向音痴である。

?

どうすっかなー?

と思っていたら、珍しく(笑)

あづが、iPad miniちゃんで調べ始めた。

Oh!なんたることよ!

雪でも降るんじゃね?



そんなアタシの気持ちを裏切ることなく、

あづは途中で調べるのを放棄した。

「なんか、よくわかんなーい!」

うん。そうそう。

それでこそ、あづだよ。



そりではしょうがない。

最年長であるアタシがバトンタッチだな。

Siri様に「仙台国際ホテルの行き方は?」

と聞くと、速攻で教えてくれた。



歩き出したはいいが、

いつものGoogleマップじゃないから、

なんだか見当違いな方にアタシはみんなを導く。



駅から5分のホテルなのに…T^T

すると、普段はぐいぐいこないルミが、

「ちょっと見せて。…こっちじゃない?」

と、まさかの先頭をきって歩き出す。



そして、7分後、アタシらは無事にホテルに辿り着いた。

やはり、最後に役に立つのはルミである。

「最後の砦様」と新たな名前をつけて差し上あげた。



無事に荷物を預け、早速、石巻へ向かう。

仙台も石巻も初めてではないあづが

イニシアチブをとってくれた。

若干の遠回りをしつつ、バス乗り場に到着。

「ごめんねーー!」

と、仕切りに謝るあづに、

「うんにゃ、こういうの大好きだから!

ネタを提供してくれてほんにありがとー!」

と言うと、笑いながら怒ってた。(笑)

?

ちゃんとバスの時刻表を準備していたあづ。

「あ!あのバスじゃね?走ろう!!」

突如叫ぶアタシに、ふたりは

「えぇーーー!?」

と言いながらも付いてきてくれる。



プシュー音と共にバスは行っちまった。

ま、これこそアタシらの旅だよ。

大丈夫時間はまだある。



次のバスまで30分。

おしゃべりに興じながら仲良く待つ。

ほどなくしてバスがやってきた。



一番後ろの、遠足で言う所の、

クラスの人気グループが陣とる席をゲット。(笑)

するとあっという間にバスは満席。

大型バスだから、補助席もある。

その補助席も使用しての出発となった。



「利用する人多いんだね。」

「そうなの。いつも混んでるみたい。」

その理由はこの後分かることとなる。



バスに乗ってある間、アタシは撮りまくった画像の加工作業に励んだ。

ポラっぽいフレームにして、

キャプションを付ける作業のことね。

これね、あとでまとめて…ってなると大変なのよ。

実は、昨夜も2時半まで起きてたんだ。

まとめた画像をとりあえずFBのアルバムにアップしたくて。

なんたって、

「今日やれることは今日中にやる。」

が、アタシのモットーだから。



で、作業よりも睡魔に襲われて寝ちゃったり、

またまた起きておしゃべりしたり…

予習だー!と、遠藤さんのアルバムを聴いたり。



あっという間に、終点の石巻のちょい前のイオン前に着いた。

運転手さんの声が聞こえた。

「二枚綴りの券なら1500円ですよ。」

降りるお客さんに説明しているらしい。

ん?1500円?

確か、片道800円と書いてあったはず。

ってこと、100円お得なのね。



「ねぇー、アタシらも帰りの券かっちゃおうか?」

「それもいいねー。」

「あ!帰りのバスの時間ってわかる?」

そんな会話を3人で始めた。

すると驚愕の事実が発覚。



石巻から仙台に行く最終バスの時間は、19時47分分だった。

「え?まじか!LIVEって2時間で終わるっけ?」

「ううん。3時間はある!」

アタシは東京公演のみ参戦しているが、

遠藤さんフリークのあづは、大阪、京都、名古屋…と、今までの公演全てに参加している。



ということは、どう考えても最終バスには乗れない。

他に仙台に戻る方法を検索した。



方法はあった。

電車を使うのだ。

ただ、なにやらビックリマークがある。

よく読んでみた。



石巻から仙台には仙石線というJRが走っている。

しかし、途中の線路部分の復旧がされてないがために、

途中の矢本駅から松島海岸駅まで代行バスに乗り、

そこから、また仙石線に乗るというものだった。



大型バスならば、1時間ほどで着くところ、

矢本まで5駅、代行バスで40分強、

さらに松島海岸から15駅…

1時間半以上はかかることが判明した。



笑うしかなかった。

それも、LIVE終了後は速攻で駅に戻らないと20時22分の電車に間に合わない。

それを逃すと次は21時2分。

しかも、そいつが最終となる。

まさか、最終に乗れないことはないと思うが、

このメンバーは、何が起こるかわからない。



「よっしゃ!何が何でも20時22分に乗ろう!」

そう決心してアタシたちは石巻に降り立った。

前もって調べないとこんなワクワク、ドキドキの旅を楽しめる…

そんなことを実感したアタシだった。(笑)



これで、なんで仙台←→石巻間の大型バスがあんなに人気があるかわかった。

線路の復旧がなされてないことが理由だったのだ。



震災からもうすぐ丸4年になる。

(復興はまだまだなんだ…。)

なんとも言えない気持ちがアタシを襲ったのも事実である。



つづく


























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