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yaplog!が終わってしまうので、「新・くまのひとりごと」(2012年12月31日から2019年8月5日まで)をココに保管することにしました。
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今日も一日が終わる。

長い、長い一日だった。

雨が雪に変わるところまでは書いたんだったかな?



着付けもいい感じ。

ヘアメイクもなかなかグー。

そして、待ち合わせの小学生時代からの幼馴染のトモキ&けいこちゃんと

落ち合うはずだった。



でも、大雪に見舞われた新横浜はとんでもないことになっていた。

ただでさえ方向音痴のアタシら3人。

目と鼻の先のプリンスに行くのに迷う。

だって、目の前が吹雪なんだもん。

自分たちが何処を歩いているかもうわからん状態。



とりあえず、待ち合わせは止めて、アリーナで会うことにした。

するとどうだろう。



アリーナをぐるりと囲むように、晴れ着姿の女子&男子が

長蛇の列をなしている。

それは、もはや、コンサートの入場待ちのお客さんの域を超えている。



この時点で、ずぶぬれ。

傘なんて、役に立ってるんだかないんだか…



(嗚呼、着物、レンタルでよかった。)

などと、不届きなことを思うアタシ。



あまりにも足元が危ないので、入り口まで一緒に列に並ぶことにした。

何十分並んだだろう。

やっと入り口付近までやってきた。



そこで、みんみとしばしのお別れ。



「がんばって、トモキと会うんだよ!」



「うん!あたしも、ぼっちで式に参加するのは淋しいよ―(^-^;」



どうにかなるだろうと信じ、アタシたちは式が終わるまで

近くのモリバコーヒーで一休みした。

その後、みんみは奇跡の再会をトモキと果たした。



「めっちゃがんばったんだ!」

と、LINEで連絡があった。



珈琲をすすりながら、なんでよりによって成人式に大雪なんだ…

と、笑うに笑えない相方とアタシ。

でも、一番大変なのは、みんみなんだよねと、

心から彼女をはじめとする新成人たちを想った。



しばらくして、けいこちゃんと連絡が取れた。

車で新横浜までやってきた彼女は、

帰りは送っていくよ―と嬉しいことを言ってくれた。

しかし、これがまた大変なことになるのだった。(^-^;



式が終わった時点でみんみから連絡をもらい、

みんなで、けいこちゃんの待つ、

プリンスペペのイタトマに集合することになった。



モリバコーヒーを後にしたアタシたちは愕然とした。

さらに雪は深くなっている。

そして、降り方も尋常じゃない。



渡ろうとした歩道橋も、危険だからと通行止め。

遠回りをして、信号を渡る羽目になる。



アリーナ付近におまわりさんの集団が居る。

この人たち、いったいあそこで何をしてるんだ?

もっと、他にすることあるんじゃないの?

と、思わず悪態をつくアタシ。



人間、テンパるとおかしくなる。



のんびりペースの相方になだめられwようやくプリンスペペに到着。

もちろん、びちょぬれ。

でも、けいこちゃんと会えて、気分は上昇。



そこで、驚愕の事実が判明。

お互いの子どもらが方向音痴だったのだ。

果たして、ふたりともペペにたどり着けるのか?



案の定、ふたりは明らかに遠回りをしてきたと思われた。

アタシらがペペに着いてから20分後にやっとイタトマにやってきた。



そこで、やっと記念撮影。

どこぞのお店の前に二人を並ばせる。

ぐちゃぐちゃのびちょびちょ状態ではあるが、

せっかくトモキとみんみの晴れ姿である。

写真に撮らないでどうする!



ふたりとも、疲れでへとへとなのに、ちゃんとカメラに応じてくれた。







撮影大会も終わり、お腹もグーグーなってることだし…

さっさと車に乗ってウチに帰ろう!と駐車場へ向かった。

そこからが、地獄の始まりだった。



もちろん、おしゃべり好きのトモキ&けいこちゃん母子、そしてアタシである。

車の中は常に、笑いにあふれ、楽しい時間を過ごせた。



ところがだ。

にっちもさっちも車が進まない。

駐車場から出るのにも一苦労状態だ。

一苦労どころじゃない。

百苦労はあったな。



「横浜とは思えない光景だよね!」

というトモキに、



「うん、まるで、小樽だね!!…行ったことないけど。」

と、笑いをとるアタシ。



こんな感じで車内は終始愉しい。

だが、車は進まない。



少しずつウチに近づき始めた頃。

菊名あたりを過ぎた辺りだっただろうか。

目の前のトラックが横滑りを始めた。

若干の坂を上れず、大変なことになっているのだ。

バックしては、ちょっと進んで、斜めに下がって立ち往生。



よく見ると、道路の横には、同じように上りきれず

止まっているトラックや車が何台もある。



「どうして、けいこちゃんの車はちゃんと進むの?」



「え?4ダブだからだよ!!」



「4ダブ?」



「そうそう。4輪駆動ってこと。4WDを略して言ってみた!」



「なるほど―――!4ダブ、ステキすぎ―――!」



ハイテンションのアタシである。

でも、目の前のトラックは非常にヤバい状態。

トラックを避けて前に進むにはちょいと危険である。



相方とアタシが心を決めた。



「ちょいと、押してくる!」



アタシらは、車を降りて、トラックの運ちゃんに声をかけ、

車を押しはじめた。

気が付くと、一張羅を着たトモキまで、一緒に押してくれている。



横っちょに立ち往生しているトラックの運ちゃんも押してくれた。

が、もう一息の所でトラックは坂を上ることはできない。



もう、びちょびちょは200%の域に達していた。

こんな状態でけいこちゃんのかっちょええ4ダブの外車に戻るのも

申し訳ないな―と思いつつ、

やっぱり、目の前に困っている人がいるのに、

見過ごすこともできない自分もいるわけで。



他の車の運転手さんも降りてきて、

「これは、諦めて、横に寄せた方がいいですよ。」

と、トラックの運ちゃんを促す。



「すみませんね。ホントにありがとうございました。」



アタシらの努力は実ることなく、すごすごと車に戻った。

そして、4ダブのけいこちゃん車は、

トラックの横を難なく通り過ぎ、坂を上りきった。

恐るべし!4輪駆動!!



むっくが免許を取った暁には、必ず4ダブの車を買う!!

そう、心に決めた瞬間だった。



そして、そこからまたまたのろのろ運転は続き、

ペペの駐車場を出発して4時間半後、

ようやくあたしらは家路についた。



普段の状態だったら車で10分。

自転車でも30分ちょいでいける距離だ。

大雪の怖さを知った。



ウチに帰ると、この大雪の中、美容院の予約をキチンとこなし、

髪の毛をすっきりかっこよくしてきたむっくと、

大雪の中、てくてくやってきてくれたりさちゃんが待っていた。



アタシとみんみは、速攻で着物のお片付け。

がしかし、みんみは香蘭のパーチーが恵比寿で6時半から始まる。

片付けはアタシがやるから、

パーチーの用意をしなさいな―

と、用意したドレスを着て、準備に入るみんみ。



遅刻覚悟で、恵比寿に向かったみんみ。

すると、30分後。



「ただいま―」

という、チカラないみんみの声が玄関でした。



「ん?どうした―――?」



「バスがね…全然こないのよ。

バスナビにはあと2分って出てるんだけど。

次のバス停まで歩いて、しばらく待ったけど、

他から来るバスも全然姿が見えないし…諦めた。」



そういうみんみは、心底残念そうだった。



確かに、日吉まで歩いていくには、この大雪はきつすぎる。

行ったはいいけど、帰ってこれなくなるのも怖い。

みんみの判断は間違ってはいないとは思う。



ただ、可愛そうすぎる。

大地震で卒業式も3年生だけでひっそりと行った。

謝恩会も自粛して開けなかった。

大学の入学式も、のびのびになった。



そして、今回の成人式である。



「相手がお天気だからね。誰を恨むこともできないよ。」

そういうみんみは、ホントにオトナだった。



健気に、録画しておいたNG集のバラエティを見ながら

大笑いするみんみを見ていて、なんだか胸が痛くなった。



そんなみんみと、大雪の中遊びに来てくれたりさちゃんのために、

疲れた身体を引きずって、アタシは夕飯作りに没頭した。



出来たメニューはコチラ。





「今度りさちゃんが来る時は、お得意のグラタンを作るよ!」

と、豪語していたアタシ。

実は、すっかりこの台詞を忘れていた。

昨夜、相方に言われて、思い出したのだ。



時すでに遅し。

アタシは、写真にあるように、

牛肉とごぼうの甘辛煮@お酢混ぜご飯の準備をしていたのだ。



「グランはまた次回作るからね―!」

と、りさちゃんには言い訳をして、今回のメニューで勘弁してもらった。



混ぜご飯の隣は、ハッシュドポテト入りまん丸オムレツ。

お汁は、根野菜と鶏肉のけんちん汁、生麩入り。

リッツのお供は、これまたお得意のアボカドとツナのディップと

明太ホイップである。



どれも我が家で人気の高い品々。

ってぇことは、登場頻度も高いわけで。

でも、むっくをはじめ、アタシの疲れをねぎらってか、



「めっちゃオイシイ!」

を連呼してくれた。

なんて、ええお人たちなんだ。



その後、みんなでテレビ鑑賞。

「はじめてのおつかい」を堪能した。

もちろん、アタシは号泣である。(笑)



バスが動き始めたようで、りさちゃんは無事に家路に着いたらしい。

先ほど、アタシ宛てにLINEでメッセをくれた。

ほんに、よかった!



りさちゃん、風邪ひかないでね。

ちゃんと、お風呂につかって温まるんだよ!!



みんみは、夜の10時半から綱島で開かれるはずの、

矢上小時代の同期会もキャセルの連絡を入れていた。

すっかり、お疲れモードにやられてしまったようだ。

食後は、ソファで泥の様に眠っている。



相方もアタシも、せっかくの成人のお祝いなんだから、

香蘭でも、矢上小でもいいから、

仲間同士の想い出を作らせてあげたかったね…

と、悔やまれて仕方ない。



「でも、くまと同じように、みんみも気持ちの切り替えが上手なんだね。

あんなにパーティー用のドレスを着るのを楽しみにしてたのに、

ちゃんと、ふつーにみんなと夕飯食べてたからさ。」



「そうだね。あの子は妙な執着心がないのかもね。

でも、やっぱりショックはショックなんじゃない?

『10年後には、今日のことを笑って話せるかもね―』

なんて言ってたから。」



本当に強い子だ。

と言うか、この学年の子たちはみんな強い。

どんなことにもめげないで、突き進んでいける。

アタシはそう信じている。



明日はラボ出勤。

玄関を出て、すってんころりんとならぬよう気を付けよう。

みなさまも、お怪我をなさらぬよう。



それでは、今夜もよい夢を。


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