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yaplog!が終わってしまうので、「新・くまのひとりごと」(2012年12月31日から2019年8月5日まで)をココに保管することにしました。
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昨日のブログでは、

「嗚呼、ほんにむっくはいい子に育ってくれたよ。」

と、感慨深い気持ちで書いていたアタシであった。



1日にして、裏切られちまった。

やってくれたよ、あいつったら。



今日の夕方、仕事中にLINEが入った。



「またカギを忘れてきちゃったんだ。

何時頃帰られますか?」

と、妙な敬語で文章を送ってきたむっく。



「まだまだかかるよ。」



「れいちゃんの合鍵もウチにおきっぱなしなんだ…」



「だから、あれほど言ったじゃん。

早くれいちゃんに合鍵を返しに行きなって。」



「ごめんなさい。」



しょっちゅうカギをウチに忘れて出かけるむっくなので、

小学生の頃から、仲良しのれいちゃんちに、

ウチの合鍵を預けているのだ。



流石に、高校生になったら、

れいちゃんのお世話になることもないよね―

と言っていたが、最近になってからもしっかりお世話になっていた。



そして、あろうことか、そのカギを持ちっぱなしで、

返しに行っていなかったという。

おバカこの上ない。



そして、この後、奴はもっとおバカな行動に出る。

『ピッキングして開けてみよう。』

そう思ったらしい。



アホか。

そんなことできるわけじゃん。

ルパンじゃないんだから。



それも、その辺に落ちていた爪楊枝を入れてガチャガチャやってみたという。

案の定楊枝は折れた。

当たり前だよ。木なんだから。



そして、奴は途方に暮れた。

LINEが来たが兎に角そのままにしていろと指示した。

アタシがウチに帰ってから万が一カギが開けば、

明日になってから鍵屋さんを呼べばいいとたかをくくったのだ。



9時半過ぎ。

仕事を早めに切り上げてあたしゃウチに着いた。

カギを入れてみたが全然ダメ。

びくともしない。



すぐにカギのトラブルを解決してくれるところに電話をした。

しかし、早くて夜中の1時過ぎだとか、

繋がらなかったりとか…

世の中、そんなに鍵のトラブルで困っている人が居るのか?

そう不思議に思いながら、電話をかけまくった。



ようやく、近所にあるカギのトラブルを対処してくれるお店に辿り着いた。

1時間ぐらいで来てくれるという。

これでようやくウチに入れると思い、少しほっとした。

中に詰まっている物を取り除けば、カギを壊さなくてもいいだろうと

電話の人が言っていたから。



1万ちょっとかかるみたいだけど、

ま、むっくにはいい薬になったかな?

そう思っていた。



鍵屋さんを待っている間、

「全く、とんだ誕生日になったね―。

なんでそんなことしたんだよ―。」



「ホントに自分でもアホだと思う。

なんで、あんなことやったんだろう…」

そう言いながら、うなだれるむっく。





でも、二人とも、もうゴールは近いと感じ、

これもまた笑い話になるのかな―と、

和やかに談笑していた。



40分もしないうちに鍵屋さんが来てくれた。

ウチのカギをみてこう言った。



「これは、壊さないとダメなタイプですね。」



「え?今、なんと仰ったの?」



鍵屋さんは、いろいろ説明してくれた。

要は、トステムのピッキング対策を施しているカギだという。

つまり、中に異物が入ると、決して出せないようなしくみになっているそうな。



だから、カギをぶった切って、

新しいのをつけ直さなくてはいけないらしい。

上下二つでセットのカギだから、両方取り換えるんだと。

当然だわな。



お値段、工事費込みでなんと¥78,840!!!

思わず、

「はぁ―――?」と聞き直してしまった。



後から調べたら、流石に部品代は万単位だけど5万はしないみたい。

ってことはだ。

この費用の半分以上は工事のお手間賃。

でも、この時間で、他の業者にも来てもらって見積もりをしてもらう余裕はない。



「じゃ、お願いします。

あの―。これって、ホントに取り出せないんですよね。

ぼったくりとかじゃないんですよね?」



今更だが、こんなおまぬけな質問をしたアタシだった。



夜遅くに響くチェーンソーの音。

ホントに、ご近所の方々ごめんなさい。

ひとえに、ウチの愚息のせいです。



工事はあっという間に終わった。

お支払いも済んで、ぶった切った部品を差し出す鍵屋さん。



「こちらで処分しましょうか?」



「いえ、見せしめのために、息子に見せます。」



そして、アタシは証拠写真を撮った。





先ほどまで外で談笑していたアタシたちは再びブリザード状態である。

むっくがどの程度まで反省しているか分からないが、

兎に角、アタシはがっかりしすぎて口もきけない状態。



だって、8万だよ、8万。

アタシがどんだけ一生懸命働いていると思っているんだよ。

どんなに遅くても、帰って来るのがわかってるんだから、

静かに待っていれば0円だったのに。



「ホントに、何度も言いたかないけどさ、

何してくれたんだよ…」



「ちゃんとバイトして返すから。」



「当たり前です。

その前に、早くバイトはじめてよ。」



「6日に面接あるから。」



「バイトもだけど、勉強もしっかりやりなさい。」



「うん。わかった。」



兎に角、今朝のお誕生日浮かれモードから、

打って変わっておとなしくなったむっくである。



考えてみると、あやつは何年かに一度、でかいことをやらかしてくれる。

ココには恥ずかしすぎて書けないのだが(笑)

小学校3年生、中学3年生とドカンとやってくれた。



もうないだろうと思っていたら、19歳の今日のカギ事件である。



「次は、25歳の時かなぁ―」



「アホか!勘弁してくれ。」



「はい。」



兎に角、

「物事は考えてから行動する」

ということを少しは学んでくれた…と思いたい。



と、ココまで書いていろいろ考えた。

果たしてこのままでいいのだろうかと。

これはキチンとむっくに今日の出来事が

「一体、何故起きたのか。」

そして、「今後どうすればいいのか」を話さなくてはいけない。

そう思った。



そして、今、ようやくアタシの理詰め攻撃が終わったところ。(笑)



何故いつもいつも鍵を忘れて出かけてしまうのか。

忘れないためにはどうしたらいいのか。

幼稚園児ならまだしも、どうしてあんなアホな行動に出たのか。

何かをする時には、こうしたらこうなるんじゃないか?

という、予想を立てるにはどうしたらいいのか。

そもそも、物事を考えるという意味を理解しているのか。



もはや、今日のことは「トラウマ」として心に刻めとアタシは言った。

アタシのやり方があっているのか、間違っているのかは分からない。

でも、敢えてこの方法をとることが必要だと思いヤツに話をした。



こういう時に限ってみんみはサークルの子たちと愉しい女子会。

未だ帰宅していない。

むっくとしては、逃げ場がない状況である。



こんな時、くま夫ならどんな風に声掛けをするんだろう。

何かあると、いつもそんなことを自問自答してきた。



昨日のブログに書いたように、アタシは周りの大勢の人たちに支えられて

この子たちを育てることができた。

ただ、こういう肝心な時に頼る人は居ない。

何故なら、アタシがむっくの母親だから。

それは、どの親も同じだろう。



アタシが、あの子を社会で生きていけるように育てなくてはいけない。

いつまでもフォローしてあげられるわけじゃない。

「自分でなんとかする」

そんな強さも身に付けさせなくてはいけない。



今回のことで、なんだかいろいろ考えさせられてしまった。

親と言うものはなんともやるせない生き物だ。

かく言うアタシも未だになおちゃんにいろいろ心配かけているし。



アタシもまだまだ未熟者ってことか。



明日も仕事だ。

今夜は疲れた。

さっさとシャワーを浴びて寝ることにしよう。

そりでは、みなさま、今夜もステキングな夢を。






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